沖縄戦跡ツアー

4年ぶりに沖縄戦跡ツアーを実施しました。
沖縄戦跡ツアーは、現コミ専攻の「地域研究A」という授業の一環として毎年実施していました。が!コロナ禍で3年にわたって中止となってしまい、ようやく2月に実施することができました。
3泊4日で、前半2日は戦跡をまわり、後半2日は自由行動。大いに学び大いに遊んだ4日間でした。すでに帰ってきてから一週間たっていますが、いまだに沖縄ロスの状態で仕事に身が入りません。

対照的だった2つのガマ

沖縄は太平洋戦争末期に地上戦が起こり、民間人を含む多くの方が亡くなりました。世界中で戦火が絶えない現在こそ、悲惨な戦争の歴史から教訓を学ばねばなりません。
私たちが訪れたのは、読谷村にある2つのガマ(自然の洞窟)、シムクガマとチビチリガマ。米軍が読谷村に上陸してきた1945年4月1日~2日にかけて、住民が避難していた2つのガマは信じられないような対照的な結末を迎えます。シムクガマにはハワイ帰りの人がおり、チビチリガマには中国で日本軍に従軍した看護師がいました。この2人がキーパーソンとなります。ハワイ帰りの人は、投降しても米軍に殺されることはない、ということを理解していました。一方、看護師は日本軍の残虐な行為を見ており、投降したら自分たちも米軍に殺されると考えました。結果的に、シムクガマではハワイ帰りの青年がみんなを説得して投降したため命が救われました。しかし、チビチリガマでは米軍に殺されるくらいならと自ら命を絶ったりわが子を殺したりする人が続出し、避難していた住民の半数以上である85名が亡くなってしまったのです。
いつの時代にも正しい知識が必要です。私たちは、流言飛語が飛び交うネット空間に生きています。そんな今だからこそ真実を探求する大学教育がかつてなく大切です。

自由行動で沖縄を堪能

後半の2日は自由行動。私は一切規制しませんでしたが、学生は問題を起こすこともなく思う存分沖縄を楽しんだようです。さすが、りったん生! 昼はビーチに行ったり海が見えるカフェやお店を巡ったりして、夜はみんなで集まってワイワイ食事していました。
私は車を運転して学生を引率しようと思っていたのですが、なんと老体をいたわって学生が運転してくれました。若いころは学生から「どこどこに連れてって」とせがまれたものですが、時代を感じます。学生はウミカジテラスを楽み、そのあいだ私は海辺のカフェで読書にいそしみ至極の時間を過ごしていました。
学生の多くは、コロナ禍で高校の時の修学旅行が中止になっており、その分も取り戻そうとするがごとく沖縄を堪能していました。
次年度は9月に実施する予定です。東京立正短期大学入学予定の方、沖縄に行きましょう!

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